歴史と文化、運河が広がり、街の景観が美しい北欧都市、北欧らしい雑貨や食器も人気です。ノルウェーフィヨルドは、険しい山々、切り立った岩、氷河、滝など…大自然に囲まれた絶景を誇ります。 旧市街が世界遺産に登録されているバルト三国、芸術の宝庫、ロシアのサンクトペテルブルグ、デンマークから南西より、北海に面したドイツ、オランダ、ベルギー、フランスにも美しい街並みを持つ都市が続きます。バルト海・北欧クルーズは、5月下旬から9月上旬頃がベストシーズンです。北海に面した都市へのクルーズは、真冬を除いて運航しています。
コペンハーゲンは 12 世紀に築かれ、後期ルネッサンス建築とロココ建築の宝庫です。
「北のベニス」と称賛されて、数々の島と入り江の上に築かれたこの街は、穏やかな運河がめぐらされています。この町のシンボル、アンデルセンの人魚姫の像やかつての船員街で現在はカフェやレストランや 500 年の歴史ある切妻造りの建物が並ぶ旧港ニューハウン沿いは、最もコペンハーゲンらしい風景が広がっています。市内には他にも常時歩行者天国になっている目抜き通り、ストロイエ、アマリエンボー広場に面して並ぶロココ風宮殿、世界で3番目に歴史がある遊園地チボリ公園など見どころがたくさんあります。
「スカンジナビアの首都」と言われるストックホルムは、100 万人近くの人が住むスウェーデンの首都です。今日のストックホルムは 14の独立した島々からなり、湾、海峡や入り江が入り組んでいる様子から「北欧のベニス」とも称されています。年代を感じる緑色の青銅の屋根、塔や尖塔、優雅な丸屋根などの輪郭が空に描き出されている様子や歴史ある旧市街(ガムラ・スタン)は、美しいだけでなく、スウェーデンの芸術と文化の中心地でもあり、毎年12月10日には、平和賞を除くノーベル賞の授賞式が行われることでも知られています。
スカンジナビア最古の首都、オスロ。フィヨルドの奥深くに位置し、人口50万人ほどとスカンジナビアでは最も小さな首都です。静かな水面と美しい緑の森、別荘の建つ小島が点在しています。15世紀の大火の後、クリスチャン4世により広い路と美しい広場、公園など他のヨーロッパの都市では見られない街に生まれ変わりました。公園や広場にはノルウェーの歴史を伝える銅像や代表的な芸術家ヴィーゲランの彫刻など数多くみられます。
街の美しさと共にフィヨルドの玄関口としても知られるベルゲンは、人口22万のノルウェー第2の都市。ヨーロッパでも最大規模のクルーズ客船寄港地です。フィヨルド観光の拠点としても知られています。1070年、オラフ3世により街が創られ、12~13世紀にはノルウェーの首都として、また、ハンザ同盟の交易の街として栄えました。ヨーロッパで最も保存状態の良い町のひとつで、世界遺産にも登録されています。作曲家グリーグの生家があることから毎年多くのクラシック愛好家が訪れます。また、ノルウェー沿岸を観光・輸送用に客船を運行するフッティルーテン社の拠点の一つがこのベルゲンです。
「バルト海の娘」と呼ばれるフィンランドの首都ヘルシンキは、ネオクラシック様式の建物や人目 を引く現代建築、広場や公園が隣接している広々とした大通りなどが広がる美しい都市です。フィンラ ンドは作曲家のシベリウスを始め、建築家エリエル&エーロ・サーリネン、アルヴァ・アールトなど西洋文化にお いて何人もの一流の芸術家を輩出してきました。ヘルシンキの街のネオクラシック建築のほとんどは、 フィンランドの政治的支配がスウェーデンからロシアへ取って代わり、1809 年に始まった帝政支配期のもので す。その後フィンランドは 1917 年に独立を勝ちとりました。北欧雑貨や食器類がおしゃれで人気があります。
18世紀にピョートル大帝が、ネヴァ川の河口に築いた街。レニングラード州の州都であり、モスクワに次ぐロシア第2の都市。42の島と多くの運河から「北のヴェニス」とも呼ばれています。歴史的にはニューヨークより新しいこの街はロシアバロック様式の教会からネオクラシック様式の宮殿まで、色々なスタイルがミックスされ、豊かな建築様式が生まれました。金色の円屋根が輝くイサク聖堂や壮大なペトロパヴロフスク要塞や郊外の帝政ロシア時代の栄光を伝える宮殿も一見です。エルミタージュ美術館はあまりにも有名ですが、バレエ鑑賞などをお楽しみいただくこともできます。
バルト三国の一つエストニアはラトビアやリトアニアのように激動の歴史を生き抜いてきました。この小国はド イツ騎士団、ポーランド王国やロシア帝国に征服され支配されてきました。51 年間ソビエト連邦の構成共和国 でしたが、バルト諸国に起きた自由独立運動が高まり、1991 年に独立を果たしました。他のバルト諸国のよう にエストニアはラテン・アルファベットやキリスト教、プロテスト信仰など西洋の伝統を保ち続けています。かつて 歴史あるハンザ同盟都市であったタリンはエストニアの政治、経済と文化の中心です。
ハンブルグ港はヨーロッパで2番目に大きな港でドイツ北西部に位置する最大の貿易都市。大型船の停泊地となっています。街の正式名称は「自由ハンザ都市ハンブルク」となる特別市です。14世紀からハンザ同盟の都市として栄えてきました。教会の塔が多い街としても有名。中でも象徴的なのが高さ132mを誇る聖ミヒャエリス教会の塔「ミッヒェル」。塔内にある453段の階段を登り、そこから見る港とハンブルク市内はまさに絶景です。また、市内をいくつも運河が巡っています。100年の歴史があり、ヴィルヘルム王風のレンガ造りの倉庫街も一見の価値ありです。横浜港とは姉妹港です。
ヴァルネミュンデは、ベルリンの外港。ドイツ北欧航路の拠点です。ワルノウ川の河口に位置し、中世ハンザ同盟の都市であったロストックの近くにあるシーサイドリゾートでもあります。かつては漁村でしたが、19 世紀にスパリゾートになり、海岸保養地としてドイツ国内で人気です。
オランダの首都であり、「運河と橋の都」と言われるアムステルダム。アムステルダム港は、アムステルダム中央駅のすぐ近にあり、観光にも便利です。運河クルーズやアンネ・フランクの家、国立美術館、ゴッホ美術館など見どころが多数あります。世界遺産のキンデルダイクの風車群、フェルメールで有名なマウリッツハイス美術館のあるハーグ、春はキューケンホフ公園への観光などもお勧めです。
ゼ・ブルージュは、北海に面しているフェリー貨物やコンテナ貨物も出入りする港で、クルーズ船の寄港だけでなく貿易港としての役割もはたしています。港からの観光地としては、世界遺産の街、ブルージュ観光が一番の人気です。 ブルージュにはその名のとおり、橋がたくさん架かっていて、入り組んだ運河も広がっていることから水の都と呼ばれています。ブルージュの内港があった愛の湖公園やマルクト広場、ギルドハウスなどの中世の街並みや風景を楽しむほかにもベルギービールの醸造所も数多くあり、見学できます。また、首都ブラッセルへの観光も可能です。
パリの外港。フランス北東部、イギリス海峡に流れるセーヌ川右岸の河口に位置し、大西洋に面した港湾都市です。市の中心部は第二次世界大戦後に大規模な都市再建がなされ、「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーブル」として世界遺産に登録されました。ル・アーブルから、バスで3時間でパリへ行くことが出来ます。日帰りの寄港地観光としては、モン・サン・ミシェル修道院へのコースが人気です。
ノルマンディー地方の港町オンフルールは、イギリス海峡に流れるセーヌ川左岸の河口に位置する観光の町としても知られ、旧港の風景は印象派の絵画の題材ともなりました。木組みの家が建ち並ぶ古い街で、木造のサント・カトリーヌ教会など独特の建築も多く立っています。画家ウジェーヌ・ブーダンや、作曲家エリック・サティの生地でもあります。対岸となるセーヌ川右岸のル・アーブルとは、ノルマンディ橋で結ばれています。
シェルブールは映画「シェルブールの雨傘」であまりにも有名なフランス北西部の港町。フランス第3の軍港。第二次世界大戦中には、イギリス海峡に突出した戦略上重要な港として、ドイツ軍に占領されました。その後1944 年にアメリカ軍に開放され、歴史的に有名なノルマンディー上陸作戦の上陸拠点としての役目を担いました。ルール要塞内のリベラシオン博物館には、映像や模型で当時のシェルブール解放の様子を今に伝えています。シェルブールの観光は、ミレーやクルーエの作品を収蔵するトマ・アンリ美術館、海洋博物館などがあり、また、モン・サン・ミシェル修道院へも足を延ばすことができます。