日本と季節が逆になるため、日本の冬の時期にベストシーズンを迎えるオセアニアクルーズは、オーストラリアの大都市シドニーとメルボルンを起点にニュージーランドやタスマニア島など大自然の絶景を周遊するコースが人気です。ニュージーランド屈指の人気スポット「フィヨルドランド国立公園」は、 陸路ではアクセスしにくく、クルーズだからこそ楽しめるスポットです。氷河期に形成された世界遺産ミルフォードサウンドが最大の魅力になります。南太平洋は、温暖な気候のリゾートや自然・青い海が楽しめます。
オーストラリアの首都シドニーは光とさわやかな海風が心地よい街です。世界遺産にも登録されているシドニー・オペラハウスやシドニーハーバーブリッジは絶好の写真スポットです。街の中心にある緑豊かな王立植物園、古い街並みが残るロックスからの夜景も最高です。街の中心から30分で行けるボンダイビーチはサーフィンに絶好のビーチで、お洒落なカフェやレストランもあり魅力いっぱいです。サーキュラー・キーからフェリーで10分強で行けるタロンガ動物園にはゴリラやヒョウ、コアラやカンガルーなど4,000頭以上の動物がいます。シドニーから車で2時間ほどの所にあるハンター・バレーはオーストラリアで最も有名なワインの産地。120もあるワイナリーでのワインテイスティングも楽しみです。
世界で最も住みやすいといわれるメルボルンはヨーロッパの雰囲気が残る街。レーンウェイと呼ばれる石畳の曲がりくねった裏路地にはお洒落なお店やスタイリッシュなカフェが並んでいます。街の中心部を巡回する無料のトラムに乗車し、セント・ポール寺院、国会議事堂、100年の歴史あるクイーン・ヴィクトリアマーケットを巡るのもおすすです。また、先住民アボリジニ所有のクーリー・ヘリテッジトラストは必見の場所です。高級感あふれるサウスヤラでは地元の特産品がいっぱいのプラーマン・マーケットを散策したり、オーストラリア最古の美術館、ヴィクトリア国立美術館が見学できます。少し足を延ばせば世界で最も美しいといわれる海岸沿いの道路をドライブしたり山の中腹にあるダンデノン丘陵を訪ねたり、オーストラリアの大自然を満喫できます。
オーストラリア大陸の右上に位置し日本との時差は1時間。世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフやキュランダの2つの世界遺産があり素晴らしい自然に囲まれた緑豊かな都市です。日帰りクルーズでシュノーケリングやダイビングを楽しんだり、リーフ内にある手つかずの自然が残る島めぐりも楽しみです。ケアンズ植物園でトロピカルガーデンやマングローブが生い茂る公園を散策したり、ケアンズからキュランダ高原列車に乗って壮大な熱帯雨林の大自然を満喫できます。隣町ポートダグラスからオーストラリアを代表する壮大な自然の神秘、デインツリー・レインフォレストで先住民アボリジニのガイドと一緒に熱帯雨林の散策も楽しいです。
オーストラリアで5番目の規模を持つアデレードは芸術と文化の都といわれ、市内はヨーロッパ調の建物も多く、南オーストラリア美術館や南オーストラリア博物館、アデレード植物園なども見どころで、ライド展望台からはアデレード市内が一望できます。市内中心にあるランドル・モールは歩行者天国になった通りの両脇に素敵なお店が立ち並び、バーやレストランが並んでいます。市内から車で1時間で、19世紀ヨーロッパからの移民が開拓したオーストラリア最古のワイン産地バロッサ・バレーがあります。樹齢100年余のブドウの木があり、150以上もあるワイナリーでワイン試飲も楽しめます。カンガルー、アシカ、オットセイ、フェアリー・ペンギンなどの野生動物の楽園、カンガルー島の西側にあるフリンダースチェイス国立公園内には約5億年もの間風や波のよる風化で作られた花崗岩の奇岩も必見です。
タスマニア島は1830年代にイギリスが囚人を植民地に送る途中に囚人を係留した島。州都ホバートの美しいウオーターフロント沿いにあるサラマンカ・プレースは砂岩で出来たジョージ王朝様式の倉庫がギャラリーや劇場、レストランやブティックが並び、市民の憩いの場所となっています。オーストラリア最大の私設美術館MONAで刺激的な美術コレクションを鑑賞したり、車で30分で行けるウエリントン山の展望台からは、ホバートの街やブルーニ島、タスマン半島を一望できます。カスケードビール工場を尋ね オーストラリア最古の地元ビールを楽しむこともできます。 海辺の街ケタリングからフェリーでブルーニー島にわたり、荒涼とした海岸線や高い木々の森、緑の丘陵の散策もおすすめです。
60もの違った火山によって創られた狭い地峡をまたぐ、オークランドは、ニュージーランドのかつての首都で、今でも最大の都市として栄えています。「帆の町」が愛称の都市で、港には帆を張ったヨットがたくさん浮かび、絵画的な景観を描いています。また、オークランドの象徴ワイテマタ湾にかかるバーバーブリッジからは、オークランドで最も若い火山ランギトト、シーサイドの村デヴォンポートとワイタケレ山脈が橋の頂上から望めます。また、マウント・イーデンやマオリ族の砦を構えた村のあったワン・ツリー・ヒルからもオークランドの街が見下ろせます。オークランドの北には、ニュージーランドの上質なワイナリーが広がっています。
ニュージーランド南島の最大の街、クライストチャーチは英国スタイルの街並みが残る緑あふれるガーデンシティーと呼ばれてます。カンカン帽にストライプのジャケットを着て街中を流れるエイボン川でボートを漕ぎながら街を案内してくれる舟遊び(パンティング)も英国文化の名残。市の中心にあるハグレー公園は人々の憩いの場。園内にはクライストチャーチ植物園もあります。ニュージーランドで最も美しいといわれるニュー・リージェントストリートでのショッピングも楽しみ。足を延ばして、オラナ・ワイルドパークで国鳥のキーウィや絶滅種のタスマニアデビルを見物したり、国際南極センターで南極をテーマにしたアトラクションを楽しむことができます。
19世紀スコットランド移民によって築かれ「南のエディンバラ」と称されるダニーデンにはエドワード朝様式やビクトリア朝用式の建物が多く、ダニーデン駅舎や街の中心オクタゴン広場にある市役所、セント・ポール大聖堂、オタゴ大学など歴史的建造物がいっぱいです。自然の地形を生かした丘陵地に広がるニュージーランド最古の植物園、ダニーデン植物園にはウィンターガーデンもあり、住民はガーデニング意識が高く庭先に美しい花が咲きそろう家並みも良い風景です。オタゴ半島の高台にあるニュージーランド唯一のお城「ラーナック城」は1871年に造られ、広大な庭園から素晴らしい眺望が臨めます。また、オタゴ半島の断崖絶壁とその周辺はペンギン、オットセイ、アルバトロスなどの野生動物の宝庫です。
世界遺産フィヨルドランド国立公園にあるミルフォード・サウンドは10万年もの歳月をかけて大自然が作り上げたフィヨルドです。一番近いクイーンズタウンからは車で片道5時間もかかるので、クルーズで訪れるのが最適です。入り江からそびえたつ1000メートル級の山々や海に向かって落下する滝、波一つない静寂なフィヨルドの荘厳な景色は圧巻です。1年の2/3は雨なので雨具の用意がポイントです。
フランス領土のニューカレドニアは、世界最大といわれるサンゴ礁によるエメラルド色の海が広がっています。ヌーメアは「天国に一番近い島」といわれるニューカレドニアの首都。南フランスを思わせる街並みが続きます。モーゼル湾にあるマルシェ(朝市)のカフェでカフェオレやクロックムッシュの朝食を楽しみ、フレンチスタイルのファッション雑貨や、ローカルな植物や果物を材料にした石鹸などのお土産を探すなど散策もできます。第2次世界大戦時の大砲が残る「ウアントロの丘」では晴れた日には周辺の小さな島々を一望できます。「F.O.Lの丘」からの眺望も素晴らしく、白い帆船が浮かぶモーゼル湾が見渡せ”南太平洋のコートダジュール”といわれる街を見渡せます。
「南太平洋の宝石箱」と呼ばれるイル・デ・パン島はヌーメアから飛行機で25分、高速ボートでも2時間の距離にあります。美しいサンゴ礁と魚が魅力でシュノーェリングやレンタカーでの島内ドライブがおすすめです。オロ湾の入り江にある「天然のプール」の意味がある「ピッシンヌ・ナチュレル」は南洋杉の林を抜けた先に透明度の高い青い海が広がっており、静寂な海でシュノーケリングが満喫できます。眩しい程真っ白なパウダーサンドが特徴の「クタ湾」や深いエメラルドグリーンの海と青々とした南洋杉が圧巻の「カヌメラ湾」で鮮やかな魚と一緒に戯れるのも最高です。
モーレア島はソシエテ諸島の中でも1,2を争う花の美しい島。南国ならではの花が咲き乱れて、山間にはパイナップル畑が一面に広がっています。かつてポール・ゴーギャンが「古城のような島」と表現した独特の景観と美しい大自然に惹かれて多くのアーティストが移り住んでいます。モーレアで最も美しい場所と言われるクック湾はキャプテン・クックが初めて訪れたと言われる場所です。ベルべデーレ展望台からはロツイ山をはさんで右にクック湾、左にオブノフ湾の見事なパノラマが広がります。イルカの生態を学んだり、イルカと一緒に泳いだりできるドルフィン・センターや、タヒチの伝統的な生活や芸能を再現してポリネシ文化を紹介するティキ・シアター・ビレッジ等を訪れるのもおすすめです。
「太平洋の真珠」と呼ばれるフランス領ポリネシアの中で最も美しいといわれるボラボラ島。どのタヒチの島よりもラグーンが大きく、世界で最も美しいラグーンといわれています。明るいブルーとエメラルドグリーンのラグーンには無数の熱帯魚やカラフルなサンゴが見られ、シュノーケリングには最高です。岸から少し離れて深い海に潜れば熱帯魚や、ウミガメ、マンタなど珍しい生き物にも出会えます。中心街のヴァイタベではポリネシアン・ダンス教室やパレオの布染、ポリネシアの伝統料理を教えてくれる教室もあり、ポリネシア文化にも触れることができます。
フランス領ポリネシア・ソシエテ諸島の首都パペーテはポリネシアの政治、経済の中心です。フレンチコロニアル様式の美しいパペーテ市庁舎や街のシンボルとなっている時計塔、フランス植民地支配時代の象徴といわれるタヒチで最も古い大聖堂、黒真珠博物館やキャプテン・クックが寄港したマタベイ湾、アラホホの潮吹き岩など観光スポットも多彩です。ノニ、パンの実、スターフルーツなどトロピカルフルーツや様々な手工芸品やフラグランス・オイルなどのお店がいっぱいのパペーテマーケットは必見です。タヒチの代表料理「ポアソン・クリュ」はタヒチで取れる新鮮なマグロと野菜をココナッツミルクとレモンライムでマリネした料理です。