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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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初めてのクルーズ旅行を選ぶための7つのコツ

2021.06.30
おすすめクルーズ情報

最近はクルーズ旅行という言葉を聞く機会も多くなってきましたね。しかし、クルーズはお金持ちやシニア向けの旅行と誤解されている向きもあります。

興味を持っている方もたくさんいらっしゃるのですが、さて実際に参加してみようとすると、どうやってクルーズを選べばいいんだろう、と悩んでしまいますよね。何となくあの映画「タイタニック」の世界を想像して一歩引いてしまう方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。現代のクルーズはあの映画とは全く異なった、エンタテイメント性のとても高い世界が広がっています。実際にはもっと若い皆さんにも充分楽しんでいただける、お手軽でお得な旅行になっているのです。

クルーズ旅行におすすめの年齢層

クルーズというと、どうしてもシニア向け旅行というイメージをもたれるかもしれませんが、海外では老若男女を問わず幅広い年代の大勢の人たちがクルーズを楽しまれていて、若い方が方々も積極的にリピートしてエンジョイされています。

しっかりと船を選べば、子供が楽しめるアトラクションやイベントも盛り沢山なので家族旅行にもおすすめです。忙しい毎日を忘れる為に非日常の世界を楽しむには、クルーズはまさにうってつけの別世界です。

いろいろな目的を持った様々な年代の方が乗船され、その多様な目的をすべて満足していただけるようなサービスとおもてなしが揃っているのがクルーズ旅行だとお考えください。

クルーズをどのように楽しみたいか

さて、それでは実際に何から決めたらいいのか?をお伝えしていきます。まずは何のために参加するのかを考えてみてください。

のんびりした時間を過ごしたい、楽しいエンタテイメントを毎日楽しみたい、世界中の寄港地を短時間で巡ってみたい、あるいは船内も寄港地もみんなすべてを楽しみたい、よくばりですね。でもそれら全てをまとめて実現可能なのがクルーズなんです。

以下、初めての方にはぜひ知っておいていただきたいクルーズ客船選びの基礎知識をご説明します。

船と方面の選択

まずどんな船を選んで、どのエリアをクルーズするかです。世界には350隻以上の客船が運行していると言われています。地中海・カリブ海・アラスカなど皆さんもよくご存知と思いますが、実際には世界中あらゆる海域で運行しています。

気をつけていただきたいのは、クルーズはできるだけ揺れない船旅を楽しんでいただくために、そのエリアの天候がベストの時期に運行されます。逆に言えばよいシーズンしか運行されないということですので、ある程度は行きたい地域を先に選んでいただいても大丈夫です。ですが、やはりベストと呼ばれるシーズンがありますので、行きたい海域についてよく調べていただく方が賢明です。

最近は外国客船による日本をベースにした日本発着が大変人気を呼んでいます。海外まで往復する費用と日数がかからず気軽に参加できますね。

客船の3つのカテゴリー

客船と一口で言ってもその大きさが1万トンぐらいからなんと22万トンぐらいまであり、定員も200名ぐらいから5,000名以上まで様々です。料金も1泊あたり1万円を切るリーゾナブルな料金から、反対に10万円近い高級船まで様々です。安いからと言っても、サービス内容がある程度のクオリティを持っているのがクルーズの良さです。

移動の費用以外に船内でのすべてのお食事(一部個人的な別料金もあります)やエンタテイメントの費用もすべて含まれ、その内容とクオリティには驚かされます。そう考えると一般のホテルや旅館に泊まりながら旅行をすることに比べると、びっくりするほどのコストパフォーマンスが高いのです。安いからこの程度か、といった落胆を感じることはありませんので、ご安心くださいね。

そうは言ってもやはり料金がある程度は内容に反映されてくるのは事実です。一般的には料金と船内サービスによって大きく分けると、①カジュアル船、②プレミアム船、③ラグジュアリー船、という3つのカテゴリーに分類されることが多いです。(個人的にはこの分け方は好きではありません。高い安いでクルーズの楽しみが増減するわけではありませんから。)

360度ぐるりと地平線しか見えない海に囲まれた世界、水平線に浮かぶ朝日と夕日、真っ暗な夜空に輝く星座の世界など、お金では買えない世界を体感するのは皆さん自身です。要は乗船する目的がはっきりしていれば、どんな船でも充分楽しめるのがクルーズです。

お話しがそれましたが、3つのカテゴリーを大まかに説明すると次のイラストのようになります。

カジュアル船

カジュアル船は大型化して乗客定員が増え、一人のお客様に対する乗組員の対応比率が減ります。その代わり船内のエンタテイメントは多くなりイベント性が高くなります。定員1,000名近い劇場をそろえ、街の劇場で鑑賞するのと同じショーが楽しめます。

ラグジュアリー船

ラグジュアリー船は逆に船の大きさは小さくなりエンタテイメントの規模は小さくなりますが、船内のパブリックスペースが広く、えっこれがこんな小さな船?と驚くほどゆったりと感じます。

また乗組員の対応比率が上がりきめ細かなサービスが受けられます。お客様の名前をすぐ憶えて対応しますので会話するのがうれしくなっちゃいます。とてもフレンドリーに接してくれるので言葉の壁は感じませんから大丈夫ですよ。

プレミアム船

両カテゴリーの中間的な船がプレミアム船です。ある程度のクオリティを持ちながら料金はリーズナブルです。エンタテイメントも世界的なミュージカル(「キャッツ」や「美女と野獣」を楽しみましたよ!)やコンサート、マジックやイリュージョンなど、ニューヨークのブロードウェイやロンドンのウエストエンドのショーなどがそのまま引っ越し公演で楽しめます。

あのビートルズのコピーバンドも最高に楽しかったですね。老い若きも全員総立ちで盛り上がりました。もし日本でご覧になることを考えると、入場料だけでもうーんと考えてしまいますね。これもすべて無料ですよ。他のイベントも男女・年齢に関係なく楽しめるものが多く、乗客同士の一体感はクルーズならではのものです。

客室(キャビン)の種類

次にみなさんが滞在するキャビン(客室)についてです。大きく分けると4つのカテゴリーがあります。内側/海側/バルコニー付/ スイートとなります。それぞれ広さと施設・料金が異なりますが、内側でも一般のホテルと変わらない設備で、少なくとも独立したシャワーと洗面所がどのお部屋にもあり快適に過ごせます。

初めての方には、やはりクルーズの雰囲気を感じられるバルコニー付きの客室がおすすめですが、内側のお部屋で世界一周100日間を楽しむお客さまもたくさんいらっしゃいますし、慣れてくるとあえて内側にして回数を増やす方も増えてきます。各カテゴリーの客室設備については次の機会でご案内しますが、皆さんのご予算と目的に応じて選べるのもクルーズの良さですね。

最近は誕生日やご夫婦カップルのアニバーサリーとして、あるいは女性同士や若いお仲間同士で参加されるケースが増えています。クルーズは定年後の記念に、あるいは老後をゆったりと、といったイメージがありますが、とんでもありません。男女の別も、年齢も問わず楽しめるのがクルーズ旅行です。

船酔いは大丈夫?

船酔いをご心配される方も多いと思います。個人差がありますが、一般的に船が大きくなればなるほど揺れにくいと言われています。例えば日本船は2万㌧から5万㌧、最近の外国船はほとんどが10万㌧を超えるメガシップです。

ということは、船酔いだけを心配される方は外国船の方がいいということになりますが、日本船はあまりスピードを出さずに運行しますので、必ずしもそう言い切れません。

さらに船の前方や後方より中央にある客室の方が揺れにくいとも言われます。船酔いが心配な方はその点も考慮する必要があります。

でも安心してください。最初に不安を抱えながら乗船しても、船内で楽しいクルーズをエンジョイすれば、必ず船酔いは吹っ飛んでしまいます。寄港地で下船して観光を楽しみ、帰船する頃には船を我が家のように感じるようになっています。

どこに相談するか?

以上クルーズを選ぶときには、目的に応じた船、寄港地とシーズン、そして予算に合わせた客室を考えて選ぶことが大切ですが、もうひとつ、初めての方は相談する旅行社をどう選ぶかがポイントになります。

実際に豊富な乗船経験のあるスタッフをそろえた旅行社というのは意外に少ないのが現状です。ただ安いから、大きい会社だからではなく、クルーズの場合は豊富な経験に基づいたお客様の立場に立ったご案内ができる旅行社を選ぶことも重要です。

弊社では経験豊富なクルーズマスターとクルーズコンサルタントが、お客様の理想のクルーズイメージやクルーズの目的から最適なクルーズプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。みなさまからのお問合せをお待ちしています。

執筆者 | 小林進
クルーズ
マスター
1973年物流系の大手旅行社に入社、海外パッケージの販売促進を担当。5年後に団体営業の部署に移動、企業研修視察や国際交流基金・歌舞伎の海外公演など日本の伝統文化団体の海外交流ツアーなどを主に営業を行う。1985年からは、「友情の船」と題した小中学生のグアム・サイパンへのクルーズ研修企画をフジテレビおよびその系列の数局と10数年に渡り実施。またシニアの洋上研修なども実施しながら外国客船を利用した一般海外クルーズの企画販売にも取り組む。2001年にクルーズ専門旅行社に移り本格的に海外クルーズの企画販売を15年以上専任担当、2016年からクルーズバケーションで現在に至る。以前より若い世代のクルーズ体験や研修に注目し、大学や専門学校の研修クルーズに力を注いでいる。海外添乗・出張は200回以上、クルーズ添乗は国内外で約150回以上、世界中の客船やリバークルーズ船に乗船し訪れた寄港地は200都市以上におよぶ。(2008年日本外航客船協会クルーズマスター認定/認定番号0026)
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