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クルーズ旅行記
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【第3回】クルーズ船内での服装は?堅苦しくない?

2021.07.09
多くの人が気になる10大Q&A

客船クルーズに乗船するにあたって、どんな服を用意していけばいいのか、服装に決まりは有るのか、というのはみなさん気になるところだと思います。ドレスコードという言葉を聞いたことがある方も居るのではないでしょうか。

実際の船内ではどんな服装の人が多いのか、どこまで厳格にドレスコードが守られているのかなど、気になる実際のところをご説明していきます。

最近の船内の様子

初めてクルーズ客船に乗船するとほとんどの方がその豪華な内装にびっくりします。大きな船になればなるほどパブリックスペースに余裕ができて、それだけ贅沢な施設が増えてきます。

フロント前のらせん階段や高層階まで吹き抜けのラウンジに入った途端まるで別世界が皆さんを迎えてくれます。

スタッフの歓迎の言葉がさらに心を癒してくれます。ああ何という世界に、というのが初めての方の正直な感想でしょう。と同時に、私はこんな世界で楽しめるのかな?という不安も!

そこで頭の中を過ってくるのがあの映画「タイタニック」の世界です。特に夕食の場面を思い起こすと、男性はタキシード、女性はロングドレス、毎晩こんな服装が続いていました。でも安心してください。現代のクルーズ船にはあの20世紀初頭の世界はほとんどありません。

「動くテーマパーク」とも言われるぐらいですから朝からお休みになるまでたくさんのイベントやショーが行われます。船内を楽しむためには堅苦しい服装では楽しめません。できるだけ動きやすく身軽な服装がいいのです。

夜にはドレスコードと呼ばれる服装の規定がありますが、最近はそれも徐々に緩くなってそれほど気にする必要がなくなりつつあります。

お客様の考え方や趣味、荷物準備の都合など、それこそひとりひとりの個性が尊重される世界に変わってきています。クルーズは楽しむものという概念が定着して誰でもが参加でき楽しめるもの、それがクルーズの基本になってきています。

でも、一部の船会社には昔の古き良き時代も楽しんでもらうことをテーマに、あえて伝統的な船内を演出する客船もあります。それはそれで日常を離れた世界に浸ることで心も身体もリラックスできます。

どちらが正しいのではなく、どちらでも船内を楽しく過ごせることに変わりはありません。今回は伝統を、次回はカジュアルな船内を、また両方を同時に楽しみたいなど、いろいろな要望を叶えてくれる世界が待っています。

ドレスコードについて

船内の楽しみ方はいろいろあるとはいえ、一応ドレスコードという服装規定が設けられています。そんな堅苦しいことは言わないで!という意見もありますが、やはり初めての方にとっては気になる規定です。

そもそもドレスコードは夕食の時間帯からお休みになるまでの船内での服装規定として案内されるものです。ということは、朝から日中まで夕方のお食事までは規定がないということで、完全なカジュアルとなります。

カジュアルということは短パン・TシャツでもOKということです。これなら気にしないで日中は楽しめますね。でも夕方にはシャワーを浴びさっぱりしてドレスコードを意識しましょう。

通常ドレスコードは①カジュアル ②インフォーマル ③ラグジュアリー の3段階があります。簡単に説明していきます。

カジュアル  

カジュアルは読んで字のごとくで、特に規定はなくあなたの趣味と常識の範囲で自由に楽しんでください。裸足と水着姿で船内を闊歩するのは日中でもご法度で、プールに行く時もお部屋で着替えて水着の上にシャツを着て行きましょう。

ただし夜のカジュアルでは、男性は少なくても襟付きの長袖のシャツ(スポーツタイプ可)に長ズボン、運動靴ではなく普通の靴が求められます。Tシャツの場合はできればジャケットを着用しましょう。女性も同様ですが、もちろんパンツの代わりにスカートでも問題ありません。

インフォーマル

インフォーマル(セミフォーマルとも言います)では、フォーマルほどではないですが、男性は一応ネクタイ・ジャケット着用が基本です。スーツでなくても問題ありません。女性はあまりカジュアル過ぎないワンピースやスーツなどがいいでしょう。ロングパンツもOKです。

フォーマル

フォーマルは、以前ダキシードやディナージャケットなどの正装が基本でしたが、現在は普通のスーツ(ダークスーツが望ましい)でも全く問題ありません。というより、スーツと半々ぐらいの感じでしょうか。一部キュナードやサガクルーズなど英国人の乗客が多い船では、どうしても正装の乗客が多くなりますね。

日本人の場合は男女とも和服もいいですね。船内の雰囲気と非常にマッチして華やかに映えます。スコットランドの方には、バグパイプ演奏時に着るキルトと呼ばれる民族衣装を着ている方をよく見かけます。実際に演奏しながら船内を練り歩く方もいましたよ。

2008年のクイーンエリザベス2の最後の世界一周クルーズで、シンガポール~大阪の区間内でフォーマルの日にカジュアルな服装で来られた日本人乗客の方が、レストランの入り口で拒否され渡されたネクタイをカジュアルシャツに無理やり付けて食事をされていたことがあります。今ではそんなことはないと思いますが。

また、日本船も正装する乗客が比較的多いと思います。日本人と英国人は昔から伝統を重んずる国民性でしたが、こんなところでも共通点があるのですね。

客船ごとの違い

この3つのドレスコードはあくまで標準的なものとお考えください。また、クルーズの日数や海域によってその配分の回数が異なってきます。

例えば1週間7泊クルーズの場合、カジュアル3回、インフォーマル2回、フォーマル2回のパターンが多いと思います。海域によってもヨーロッパは比較的ドレスアップされる傾向があり、カリブ海やアラスカ・アジアなどではカジュアルな服装が多いです。

それとぜひお話ししておきたいのですが、最近の傾向として3つのドレスコードが2パターンになりつつあります。インフォーマルとカジュアルが一緒になってスマートカジュアルと呼ばれるケースが多いですね。

超の付くラグジュアリー船ではフォーマルがない場合もあります。エレガントカジュアルと呼ばれるのですが、カジュアルはカジュアルでも乗船しているお客様はみな世界のセレブの人たちですから、着ている洋服のブランドや品質がちょっと違います。でもほんの一部の船ですからご心配なく。

近年クルーズ人口が大幅に増えたことが影響しているのですが、一般的な傾向としてはカジュアル化が進んで、ドレスコードにこだわらない傾向があります。特にカジュアル船と呼ばれるメガシップに顕著ですね。

今まではある程度リピーターの方が主流だったクルーズですが、乗船されるお客様の人数や国籍が広がりリピーター以外の乗客が増えています。そうなるとドレスコードに対する考え方も変化してきているのでしょう。

ただ気をつけていただきたいのは、男女の服装のマッチングです。特にカップルの場合はペアとして違和感のない服装に気を使いましょう。片やフォーマルでもう一方がカジュアルではかっこうがつかないですよね。

テーマパーティ

船内では毎晩のようにパーティが開かれます。といってもすべてがタキシードにロングドレスといった堅苦しいものではなく、あるテーマにそった服装で参加していただく自由参加のパーティです。ドレスコードがそのテーマにそって発表されるケースが多いですね。

ドレスコードはドレスコードとして、パーティだけのテーマ設定ということもあります。船によって、あるいは航海のエリアによってさまざまなテーマで開かれます。

例えば、
服装がテーマ:ホワイト、ブラック&ホワイト、マスカレード(仮面舞踏会)、など

航海地域がテーマ:ロンドン、エリザベス&ヴィクトリア(女王)、イタリアン、インターナショナル(世界各国の民族衣装)、ジャパンパイレーツ、トロピカルなど

季節のテーマ:クリスマス、ニューイヤー、バレンタイン、聖パトリック(スコットランドの聖人で緑がテーマ)など

それぞれのテーマにナイトという言葉が付くケースが多いのですが、キュナードラインではボールという名前が付いています。(例えば、ホワイトボール)

船内ではその日のテーマにそった身につける商品を販売しますが、出発の10日ぐらい前になると具体的なドレスコードとテーマパーティの予定がわかりますので、事前に準備していくのも楽しさが倍増します。

でも何もなくてももちろん参加OKですから、あまり神経質にならなくてもいいですよ。日本の近海を航海する時にはジャパンナイトありますから、ぜひ和服や浴衣で参加してみてください。インターナショナルでも和服・浴衣はいいですね。

ドレスコードはあくまで目安と言いましたが、フォーマルの時はせっかくでの機会です。日本では結婚式に着るぐらいしかないですから、目いっぱいのおしゃれをして楽しんでください。

いずれにしてもドレスコードというのはあくまで目安と考えてください。皆さんのクルーズの楽しみ方は多種多様です。ドレスコードに合わせて自分の楽しみ方にあった服装を用意されればいいと思います。

例えば、女性の方でしたらカジュアルの夜には浴衣はいかがでしょうか!男性ももちろんペアで切れば最高ですね。お友達同士の場合、浴衣グループで船内をかっ歩すると大人気間違いなしです。

執筆者 | 小林進
クルーズ
マスター
1973年物流系の大手旅行社に入社、海外パッケージの販売促進を担当。5年後に団体営業の部署に移動、企業研修視察や国際交流基金・歌舞伎の海外公演など日本の伝統文化団体の海外交流ツアーなどを主に営業を行う。1985年からは、「友情の船」と題した小中学生のグアム・サイパンへのクルーズ研修企画をフジテレビおよびその系列の数局と10数年に渡り実施。またシニアの洋上研修なども実施しながら外国客船を利用した一般海外クルーズの企画販売にも取り組む。2001年にクルーズ専門旅行社に移り本格的に海外クルーズの企画販売を15年以上専任担当、2016年からクルーズバケーションで現在に至る。以前より若い世代のクルーズ体験や研修に注目し、大学や専門学校の研修クルーズに力を注いでいる。海外添乗・出張は200回以上、クルーズ添乗は国内外で約150回以上、世界中の客船やリバークルーズ船に乗船し訪れた寄港地は200都市以上におよぶ。(2008年日本外航客船協会クルーズマスター認定/認定番号0026)
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