旅行を計画する時にどうしても気になってくるのが、料金や予算ですよね。クルーズ客船に乗船するとなると、料金が高いんじゃないかと心配される方が多くいます。
高いんじゃないかと思う気持ちも良く分かりますが、今の時代ではそれは完全な誤解なのです。今回はそうしたクルーズ旅行の料金事情を詳しく説明していきますね。
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クルーズはオールインクルーシブなのに1泊1万円程度から
今どきのクルーズは新聞でよく広告を見かけますが、よく見ると一泊当たり1万円ちょっとから参加できるのがわかります。例えば、8日間のクルーズなら9万円程度からというイメージですね。
本当?と感じてしまうかもしれませんが、今のクルーズ旅行はそこまで手の届く価格帯になってきているんですね。
それに船運賃にはほとんどの費用が含まれているんです。移動の交通費・宿泊費用・船内での食事・イベントとエンターテイメント参加費用などが全て含まれ、一度乗船すれば基本的にはほとんどが無料で楽しめます。いわゆるオールインクルーシブと言ってもいいくらいです。
個人的諸費用(チップ・アルコール・Wifiなどの通信費・美容室・お土産代・一部のレストランとショーなど)は別途かかりますが、贅沢をしなければ運賃だけで済みます。実際に下船時に請求書がゼロという方を何人も見ています。
安くてカジュアルでもコストパフォーマンスが高い
クルーズは、日程の組み方のパターンとして、次の2パターンがあります。
- 航空機で発着地まで往復してクルーズを楽しむ「フライ&クル-ズ」
- 横浜や神戸などを起点に日本国内を周遊する「日本周遊クルーズ」
1万円ちょっというのは「日本周遊クルーズ」になります。
これは「フライ&クル-ズ」のように航空機を利用したり、現地で前後泊する必要がありませんので、乗船するまでの費用があまりかかりません。つまり船運賃だけでクルーズが楽しめることになります。
「フライ&クル-ズ」ですとプラスして飛行機の費用だけでも10万円以上はかかってきてしまいます。
それでも、外国船の船運賃はそれほど高くありませんので、クルーズ料金だけを見れば一泊1万円を切る場合もありますよ。
「フライ&クルーズ」と「日本周遊クルーズ」、最初はどちらがいいの?との質問があった場合は、どちらでもいいですよ、と答えます。
「日本周遊クルーズ」は日程が短く費用も安く手軽に参加しやすい。「フライ&クルーズ」は費用・日数ともやや高く長くなりますが、その分海外の歴史・文化が勉強でき、世界遺産をはじめ壮大な絶景が楽しめます。外国人との交流も魅力です。
もうこれは皆さんの予算やお休み、興味を考慮した判断に任せるしかないのです。
クルーズほどリーゾナブルな旅はない
実際に一日1万円で日本の国内を旅行できるでしょうか?それも交通費・宿泊費用が入って一日3食、いえいえアフタヌーンティーとナイトブッフェを入れれば5食ですし、24時間ルームサービスOK、日中はグリルスタンドなど、必ずどこかで食事をとることができます。
プールも利用し放題、楽しいイベントには参加し放題、夜はショーを楽しみお腹がすいたらブッフェで夜食、すべて含まれていますよ。
それに船の外は海と空と星、おとぎの国の別世界が待っています。インスタ映えなんて言葉は、船上では当たり前のように感じてしまいます。
こんな贅沢で豪華な旅行が他にありますか?これで一日1万円!まるで別世界の出来事のようですが、これがクルーズの現実です。
皆さんもクルーズの日程を見て、同じコースを陸上でまわったらいくらかかるか計算してみてください。
もちろん一泊5万円以上するお部屋や船もありますが、それは特別なお部屋であり、特別なカテゴリーの船です。
日本船は外国船に比べ割高ですが、その分船内の対応は費用をかけているだけのことはあります。いわゆる日本式の「おもてなし」や和食を組み込んだ特別なお食事とサービスが受けられ、満足度の高いクルーズが楽しめます。
それでも安い外国船は中身が大したことないでしょう?と言われることもあります。とんでもありません。だまされたと思って一度トライしてみてください。
安い価格帯のクルーズは規模の大きい船が多く、いっぺんに大勢の乗客を乗せることで価格を抑えるているのです。
しかも、その大きな船内にはレストランやアミューズメント施設がところ狭しと並んでいますよ!
現代のクルーズ船でも船室のクラスは価格によって分かれています。大きく分けると、内側・海側・海側バルコニー付・スイートの4タイプです。
安い部屋に入ったらみじめな扱いを受けるのでは?といった心配は無用です。船内ではどのカテゴリーのお部屋に入ってもサービスの基本はほとんど同じです。
内側からバルコニー付まで、お部屋の広さとバルコニーの有無以外は、食事、イベント、ショー、利用設備など基本的に同じです。スイート以上の料金の高いお部屋との違いは、次のような点です。
- 広さ、バスタブやバルコニーが付くかどうか(シャワーは必ず付いています)
- 船によってはメインダイニングではなく小さなグリルでメニューが若干異なる
- 専用ラウンジやバーなどの若干の利用可能施設
ほとんど同じサービスと言ってよく、船内で差別感を感じることはありませんからご安心ください。
”どんなクルーズを体験したいか”で選ぶのがお勧め
いずれにしても、料金の高い安いでクルーズの評価を決めるもではないということははっきり断言します。
予算の問題、休暇の問題、何を期待するか、これは皆さん個々の事情が違ってもクルーズを楽しむという目的はひとつです。
欧米でクルーズ船に乗ってみると、乗客の皆さんはみな普通の旅行としてクルーズを楽しむ人たちです。特別な人たちではありません。
老いも若きも年令に関係なく楽しみ、日本のようにクルーズは高くて手が出ないといった誤解を持つ人はいません。もちろん一部セレブの方を対象に運行する船もありますが、これはこれで存在感があります。
じゃあ、フェリーは楽しくないのか?と問われれば、とんでもないと答えます。日本でも、海外でもその地方の文化と人情がまたたまらなく心を癒します。最近はフェリー利用の島旅が脚光を浴びています。
船内の設備や食事の豪華さだけで判断しがちですが、ぜひ皆さんもクルーズ、船旅の楽しさを経験してみてください。