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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記

ライトな船旅

2021.09.24
クルーズエッセイ

2021年夏の終わり、次のクルーズに出かける準備を始めました。私はイギリスに住んでいるので南部サザンプトン港から発着する国内クルーズです。コロナ感染対策で再開するクルーズはどんな感じでしょうか。日本と状況は違いますが、ご参考までに見聞したことや私の考えをご紹介します。

トラベル・ライト、荷物を少なく

英語の慣用句に「Travel Light」という言葉があります。トラベル・ライト、すなわち身軽に旅をしよう、という意味です。

軽装なら荷物は軽くなりますし、所持品が少ないことで探し物や服を選んだりする時間も減らすことができるでしょう。

特にクルーズは何かと荷物が増えがち。フォーマルのドレスコードがあったり、気温の低いエリアへ行くときはなおさらです。

荷物を少なくすると断然ラク、と感じたのは前回のクルーズでした。

2021年の夏、コロナ禍が一段落しワクチン接種が進んだ欧州で、再開クルーズに乗船した時です。

この時はフライ&クルーズで、ヒースロー空港から航空機を利用して乗船地へ移動しました。写真は空港でコロナ検査を受けた時のものです。

乗船までは幾つかの「関所」がありました。まず空港で検査結果が陰性でなければ、航空機に乗れません。そして現地の乗船前検査でも陰性であることが必須条件です。

もし陽性だったら?辛いですが、旅行はそこでストップします。そうなったら大きな荷物や複数のスーツケースは厄介になるはず。

また運よく乗船できても現在は流動的な状況ですから、突然の航路変更や途中下船の可能性もあるでしょう。

また自分が体調不調になったら?あらゆる可能性を考え、荷物は小さいスーツケース一個にしました。

あとは貴重品を入れる機内持ち込みのデイパック一個に。荷物が少なければ、何事もカンタンです。

衣類は一週間ぐらいなら洗濯不要な物、シミや汚れが目立たない柄を厳選。素材もシルクやカシミア、ドレスはレーヨン等の軽い物で「ミニマリスト風」にコーデしました。

悩みながらの新しい体験も楽しいもの。もちろん荷造りもアッという間に終わりました。次のクルーズはフォーマルが数回ありますが同じドレスをアクセサリーで変化をつけるなど工夫して、荷物を減らす作戦です。

感染対策としての体重管理

乗船の約一週間前に、船社からご案内のメールが届きました。当然なのですが、感染症対策が厳しいなぁ、というのが第一印象です。

乗船14日前までに2回のワクチン接種が済んでいる事が乗船の第一条件です。チェックイン時にワクチン証明の提示も。国民保険サービスNHSの携帯アプリ又は印刷した文書が必要です。

また旅行傷害保険が不備の場合は、乗船できないと明示されていました。「クルーズ対応」で、かつ「コロナ適応」保険でなければなりません。ターミナルでチェックイン時に書類提示になります。

船内ではソーシャルディスタンス(対人距離)をとり、マスク着用、寄港地での上陸は本船主催ツアーのみ等、守るべき義務がメールに記載されていました。

ワクチン接種が終わっても、健康保持のため今後ずっと気をつけたいことがあると思います。それは健康的な体重をキープすること。

過体重ですと新型コロナ感染で重症化しやすい、と報告されていますし生活習慣病のリスクも高くなりますね。体が大きすぎると体内に酸素を運ぶため、肺や心臓に負担がかかるのは容易に理解できるところです。

ところが客船というところは誘惑いっぱいの場所。美味しいから残せない。バターたっぷりのソースもパンにつけて食べちゃう。家では食べないデザートで毎夜ディナーを完了、という具合です。

お腹周りがラクなようにゴム入りズボンを持参する方がいかに多いことか。私も太った経験があるので分かります。

でもコロナ感染拡大で、このままではいけないと思いました。「新しいクルーズ様式」のひとつとして、クルーズ前の体重をキープしよう、と私なりに決めたのです。

前回のクルーズで成功したのでまた挑戦します。美食やインクルーシブのお酒も楽しめるマイルールは、以下の通りです。

  1.  ゆっくり食べ、腹八分目で「ご馳走さま」
  2.  夜だけ炭水化物を抜く
  3.  ドリンク一杯飲んだら、水一杯

 

幸か不幸か、ブッフェはクルーによる取り分けサービスが多いですから、取り過ぎにはなりません。

レストランでは好きな物を注文しクルーズの醍醐味を味わいましょう。ワインを一杯飲んだら、同量のお水を飲むと脱水も防げますし、飲みすぎ防止にも。

加えて運動すれば効果倍増です。船内歩きやジムで自転車をこぐ、ヨガ教室参加などクルーズでは試したいエクササイズが用意されていますし、サウナなどもありますね。

こだわらず、心も軽く

「船内では基本的にマスク着用。例外は飲食時、キャビン内、プール、ジムで運動時のみ。」などと案内メールにありました。では、フォーマルナイトのダンスタイムもマスク着用ですか?(ため息)

セルフランドリーは開いているかしら?案内に書いてなかったという事は、閉鎖中ということですか?(再度ため息)

昔はよかったなぁ、と思われるかもしれません。しかし、クルーズは新しい時代に入りました。とはいえ私たちの心も変化に順応していくのに大変です。

乗船したら「ウレタンマスク警察」がいたり、不要な情報を流す人がいるかもしれません。楽しいクルーズ気分が損なわれるだけでなく、健康にもよくありませんね。

ストレスだなぁ、と感じたらこだわらずに流していく。「新しい様式」を受け入れて少しずつ慣れていく。常に心を軽く保つのは、自分にも優しい行為です。

感謝の気持ちが役立つかもしれません。クルーズの再開には、多くの人々がかかわっています。船社やクルー、旅行会社、港湾関係者などなど。

荷物も体も心も、ライトで軽く。今は無理でも、またいつかクルーズしたいな。そう思った時から、もう旅は始まっています。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーン・エリザベス2と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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