2019年末から始まった新型コロナウイルス。今年で3年目ですが、いまだ続いています。いつになったら安心してクルーズできるようになるのでしょうか。飛行機に乗り海外で乗船していた頃が遠い昔のように感じられます。
でもクルーズ再開はもうそんなに先の将来ではないはず。ご参考までに今回は欧米で再開しているクルーズをご紹介しましょう。
目次
検査、ワクチン、規則
今までのクルーズと最も異なるのは、乗船前準備でしょう。コロナウイルス陰性証明やワクチン接種の証明が必要で、乗船前にクイック検査が行われる場合がほとんどです。すべて船社や乗船地の規制によるため、一定ではありません。また規制が緩和になったり逆に感染が拡大したりして、状況は刻々と変わります。
写真は、英国で最大のクルーズ港といわれているサザンプトン港で2021年9月に撮影しました。タクシーから降りたら乗船手続き前に、まずこちらへ向かいます。看板には「コロナウイルス陰性証明、パスポート、乗船券Eチケットをご用意下さい」とあります。
昨今はワクチン2回接種または3回目ブースター接種が必須となっている外国船が殆どです。これは 乗客やクルー、港湾関係者すべてを守る目的で施行されているため、今後しばらく継続されるでしょう。
船内での規則は、船社によってさまざまです。
マスク着用
着用義務続行の船社と、不要でも乗客の選択に委ねる、とする船社に分かれています。
対人距離
2mの距離をとる、という規則はほぼ緩和されていますが、今までの習慣で行列に並ぶ時など、しぜんに距離をとる傾向がみられます。
検温
レストランやブッフェ入口などで行う船は減少。これはワクチン接種が義務化されたクルーズに顕著です。
寄港地での上陸
船内で検査(船により有料)を受け陰性である場合のみ、上陸を許可するという国も2022年初めはあり。船社ツアー、自由行動共に適応されましたが、今後は緩和されるでしょう。
下船前の検査
フライ&クルーズの場合、下船地の規則でコロナ陰性証明が必要な場合があります。船内で検査(無料または有料)でき、証明書を発行してくれます。
新しいクルーズ様式
船内はコロナ以前に比べどう変わったでしょうか。
少なめの乗客数
殆どの客船は、満室にしていません。対人距離をとる必要もありますが、予備のキャビンを確保しています。万が一、コロナ症状が出たり、検査で陽性反応が見つかった場合を想定し同行者から隔離する必要があるからです。
食事のシーン
メインレストランのウエイターサービスを中心にする客船が多いなか、最近ブッフェを完全に復帰させた大型船も。入り口では手指の消毒が奨励されています。ルームサービスもありマスクやシールドで完全防備したクルーが届けてくれます。
イベントやショー
写真はポルトガルのドウロ川クルーズで2020年9月に撮影したフラメンコ・ショーです。通常の航程では、下船してスペインまでバスツアーがありました。しかし当時のスペインは感染率が高くて、ツアーはキャンセルに。代わりに陰性が証明されたダンサーらに乗船してもらい、屋外デッキでショータイムを開催したというわけです。
停泊中の船上で行われたので大音響の苦情がくるかと思いきや、全く反対でした。コロナ禍で楽しみが減っていた地元の人々が、みな窓から顔を出し、岸壁に集まり音楽を楽しんだのです。アンコールの「ボラーレ」は日本でもビールCМに使われたノリのいい曲。船上の乗客と現地の人々が一緒になって盛り上がりました。
大型船で行われるディナー後のショータイムは、距離を空けて着席します。退場時は全員が一度に立たないよう、アナウンスで順番に案内する船も。船により、上演中もマスク着用義務があります。
客船で、より健康にキレイに
日本では最近テレビでもクルーズの宣伝がされているようですね。また新聞広告や旅行社のきれいなパンフレットを見て「行ってみたいな」「楽しそう」と思う人が多いでしょう。再び旅行が出来るようになったら、ぜひ楽しみたいものです。クルーズは健康増進に役立つ、と私は思います。
- ワクワクする(心が元気に)
- 美食三昧(胃袋が喜ぶ)
- 運動やスパ(体や美容にいい)
- 新しい人やモノと出あう(脳によい刺激)
写真のようなフィットネス教室に参加できるのも、クルーズならでは。自宅ではジムに行ってなくても、船内でヨガやピラティス教室に挑戦もできますね。これからの時代は健康をキープすることが大切です。船旅を楽しむことで健康度が上がり、かつ男女共に人目に触れることで、もっとキレイになるでしょう。