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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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船旅のランドリー事情

2022.04.27
クルーズエッセイ

クルーズは命の洗濯になる、と聞いたことはありませんか。たった一泊二日でも、海原を眺めながら非日常の世界で過ごせばリフレッシュするでしょう。コロナ禍でクルーズ日数が短めになる傾向ですが、一週間ぐらい乗れたら最高ですよね。

そのような時皆さんはランドリーをどうされるでしょうか。人により客船により「せんたく」は色々あるようです。

ランドリーサービス無し

ランドリーやそのサービスについて今回は緩やかに表現していきたいと思います。現在とても流動的で、今日の発表が明日は変更になることもありますので。サービスの有無や方法、値段等がその例です。しかしながら物理的にハッキリしていることもあります。数は少ないですが客船によってはランドリーサービスがありません。

たとえば船齢91年になる帆船シー・クラウド号(2532トン、乗客定員64人)はランドリーの施設が小さいため、乗客にはランドリーのサービスを提供できないのです。キャビン用シーツやタオル類、クルーの制服などが優先されているのでしょう。

2週間以上もの長いクルーズでは例外があるかもしれませんが。もちろん、本船の乗客は乗船前に情報を得ますから、持参する衣類を工夫するはずです。

たとえば、以下のように。

  • シミが目立たない(洗濯不要)
  • シワになりにくい(アイロン不要)
  • 速乾性(手洗い時)
  • 軽い(衣類数を増やせる)

 

また綺麗に早く乾かすテクニックも、知っておくと役立ちます。洗ったら、濡れたまま畳んでおき、暫らくしてから干すとシワが激減。やり方はとても簡単です。これで私は自宅でもアイロンがけを節約しています。

  1. よく絞ってパンパンと叩き、シワをのばす
  2. バスマットなどの上へ置く
  3. ハンカチや下着、Tシャツなども上に重ねる
  4. 上にタオルをもう一枚のせる
  5. 数時間放置(洗濯物の重みでシワがのびる)

洗濯もホリデー?有料サービスのみ

世界には3百隻以上もの客船があるそうですが、昨今はラグジュアリーな客船に人気が出てきました。小型また中型船が多く、船によって個性的な特徴があります。セルフランドリーがない客船も。

一例はドイツ船のオイローパ2号(42830トン、乗客定員516人)です。高級な船なのに、なぜ?と思われるかもしれません。しかし答えは簡単明瞭です。「ホリデーなので食事と洗濯はおまかせ」と考える乗客が多いといわれています。

大型客船を運航するMSCクルーズやセレブリティ・クルーズでも、その多くの船にセルフランドリーがありません。「洗濯を忘れてクルーズを楽しんで欲しい」ということなのでしょう。

その代わり、このような船社は、お得な「水洗い」(ランドリーのみ)の割引サービスを提供しています。20着までとか、ランドリーバッグに詰め放題とか。手洗いにはむかない衣類には最適です。

オイローパ2の有料サーヒ゛ス
オイローパ2の有料サービス 写真:吉田あやこ

寄港地に着いたら現地のセルフランドリーに行く方もいらっしゃるようですが、割引を利用するのも一案ですね。洗濯を最小限にしてクルーズを楽しむのも経験になります。

セルフランドリーのありがたさ

ほとんどの客船にはセルフランドリーがあって、洗濯ができる、というのが一般的な認識でしょうか。洗剤や柔軟剤などすべてが無料の船もあれば、プリンセスクルーズのように、トークンを購入して機械を作動させるなど、方法は異なります。大型船ではデッキごとにありますが、小型や中型船ですと船内1か所のことも。

ランドリーにはTVとソファあり
ヴァイキング・クルーズのセルフランドリー(コロナ前) 写真:吉田あやこ

もともとランドリールームは狭くて窓がないのが普通です。感染防止のため営業時間が短くなったり人数制限があったり、また一時的にセルフランドリーを閉鎖している船もあるようです。

QEセルフランドリ室の案内
QEセルフランドリー前のインフォメーション 写真:吉田あやこ

ディズニークルーズのように洗濯終了の5分前にスマホのアプリ等でお知らせが来るサービスは便利ですね。タイミングよく取りに行ければ、次の人もすぐ利用できますし、洗濯物を取り出されることもありません。

さて洗濯後の乾燥についてもふれておきましょう。乾燥させるには以下の方法があります。

  • 乾燥機を利用
  • ベランダ?
  • 室内?

 

乾燥機は生地が縮んでしまったり、コストも時間もかかるため敬遠されていますね。日本人はやはり天日干しを好みますが、客船のベランダは景観問題や風によって紛失もあるためお薦めできません。

バスルームに備え付けの洗濯ロープを使ったり、旅行用の小さな洗濯ハンガーを持参して室内に干したり、前述のように畳んでタオルを利用する方法もお薦めです。室内は乾燥しがちですから、特に就寝前に干す方が多いですね。

セルフランドリーがある客船には、通常のランドリー&ドライクリーニングのサービスもあるはず。通常これは有料ですが、ランドリーのみの「水洗い」に関しては、無料とするラグジュアリー船が増えてきました。またプリンセスクルーズのように、上級リピーターには無料で優遇する船社もあります。

さて、次のクルーズでは洗濯をどうしましょうか。あなたらしいチョイスで楽しめますように。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーン・エリザベス2と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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