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数多い高知の魅力
高知には自然、観光、グルメ、祭りと旅の楽しみが満載です。山内一豊によって築城された高知城。太平洋に面し、月の名勝としても知られる桂浜。
また少し足を延ばせば東部には室戸岬、高知市の隣には奇跡の清流と呼ばれ、山と水と光が織りなした神秘的な美しさの仁淀川など多くの観光地が存在。
日本の歴史上の人物としてもっとも有名で人気の高い人物の一人、坂本龍馬の生誕地でもあります。夏のさかりを盛り上げるよさこい祭り。日本中にその人気を広めた踊りの本拠地です。
また忘れていけないのが豊かな自然がもたらした地元ならではのおいしい食材。鰹のタタキをはじめとした新鮮な鮮魚類や地鶏。フルーツトマトや柚子など新鮮な野菜やフルーツがあります。
豊富な料理を一皿に美しく飾り盛った料理、皿鉢料理が生まれたのも豊富な食材があればこそと、納得します。
高知新港
休暇でダイヤモンド・プリンセスに乗った際に高知を訪れました。四国の四県はいずれも魅力に富んでいますが、その中でも寄港地としての一番人気は高知ではないでしょうか。高知市中心街から車で15分程度の高知新港にダイヤモンド・プリンセスは着岸しました。
高知港は太平洋に面し、古くから京阪神と南四国を結ぶ海上交通の要衝として機能してきました。新港は、1998年に外洋に面した国際貿易港として供用を開始し、2014年にはメインバースが新たに供用を開始し、多くのクルーズ船が寄港しています。岸壁も年々設備が整えられています。
はりまや橋観光バスターミナル
クルーズ船入港に合わせ岸壁からはりまや橋観光バスターミナルまでシャトルバスが運行されます。寄港地で個人行動する際にはこのシャトルバスがあるかないかで便利さも大きく変ります。
寄港地によって自治体が提要してくれている場合、クルーズ会社が手配している場合、または共同で運行している場合と様々ですが。便利さだけでなく、知らない土地では安心感もあります。
そのシャトルバスを使って高知市内に移動。バスターミナルには観光案内所が併設されていて、ボランティアの方たちが地元情報に沿った案内をしてくれます。案内所で相談しながら一日の予定を立てるのもありかと思います。
路面電車で高知城へ
バスターミナルから高知城は歩いて行ける距離ですが、普段なかなか乗る機会のない路面電車にのって高知城に移動。1603年に本丸が完成したこの城は1727年の大火により焼失しましたが、1753年に再築されました。
その後、本丸とその周辺の建築物は明治維新後の廃城令や第二次世界大戦を潜り抜け現在にその姿を残しています。本丸が完全に残る唯一の城として知られています。但し明治時代に入ってから城の周りは取り壊され、一時は動物園として使われた事もあったと聞きました。
日曜市
高知城から下り、追手門を抜けると広い通り追手筋にでます。この通りは毎週日曜日に日曜市が開催されます。300年以上続くこの市は、朝6時から~午後3時頃まで、通りの両端にびっしりと並びます。
出店数350店以上と言われ、地元新鮮野菜、フルーツ、手工芸品、金物、刃物、植木、地元グルメなどのお店が歩いても、歩いても、続きます。トマト好きの私としては生産者別に番号が付けられたフルーツトマトの数の多さに感激しました。
高知の徳谷地区が発祥のこのトマトは、台風で塩害に襲われた畑のトマトが翌年格段に甘くなったことがきっかけで生まれた品種という事です。
それ其々の生産者により味が異なるので、地元の方は自分の好みのフルーツトマトを見つけて番号で覚え、味わうそうです。訳ありフルーツトマトも売っていて信じられないお値段で販売されていました。旬は年明けから春までとの事です。
たまたまラッキーな事に日曜日に寄港しましたが。高知市はこの日曜市以外にも多くの市がたち、火曜市、木曜市、金曜市、土曜日に開催される高知オーガニックマーケットとほとんど毎日どこかで市が開かれています。
庶民的なグルメを楽しめる ひろめ市場
日曜市のすぐ近くには和洋中様々な飲食店やお土産物店、鮮魚店、総菜店、雑貨店がひしめく屋台村のようなひろめ市場があります。ちょっとアジアのような雰囲気。高知名物や庶民的なグルメが味わえます。
目からうろこのカツオのたたき
この市場での一番のお勧めは藁焼きのカツオのたたきです。いつもお店には長蛇の列、焼きたて新鮮なカツオを楽しめます。柚子塩で食べるのがお勧めとか。
ここでカツオを食べるまでは苦手な魚でしたが、一度味わってからはカツオのイメージが180度変わりました。
はりまや橋
食事の後は商店街アーケードを抜け、はりまや橋へ。よさこい節などで有名なこの橋、一時は川も埋め立てられ趣を無くしていました。近年は周辺が整備されて公園になり、橋の下には涼しげな水が流れています。
思ったよりも小さく、あっという間に渡れるこの橋は何度か建て直されているそうですが現在の物は2001年建てられたものです。はりまや橋からシャトルバスの発着地、はりまや観光バスセンターまではすぐ。
早くシャトルバスに乗り船に戻りたい気持ちと、もう少し寄港時間が長かったらという気持ちが交差します。クルーズの一日はいつもあっという間に過ぎて行ってしまします。
桂浜も行きたかったけれど、途中でのんびりしすぎたので時間的に諦めました。まだまだ行きたい所はありましたが。次回に持ち越しとしました。
よさこい祭りの時期に合わせて高知に寄港するコースを選べば日本の華やかなお祭りを楽しむこともでき、それも良いなと今から次回クルーズの妄想が始まります。
岸壁のうれしいサービス
岸壁に戻るとテントの中で地元の品を販売するお店がオープン。一番大きなテントの下には大勢の乗務員が座っています。無料WIFIスポットが設置されているためです。うれしいサービスです。家族に電話している人を多く見かけます。
乗務員はそのポジションにもよりますが、長い人は10ヶ月も乗船しています。国に残してきた家族と無料WIFIを利用して画像付きの電話で話すことは、一瞬ではあるかもしれませんが心の安らぎが得られる時ではないでしょうか。全ての寄港地に無料WIFIスポットが設置されることを切に願います。