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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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世界中で満室続出!2023年のクルーズ旅行

2023.03.08
クルーズエッセイ

昨年、2022年の12月半ばに半年のイタリア留学(遊学)を終えて、帰国しました。半年間、学業(?)と異国の地での生活に集中したく、連載をお休みさせていただいていましたが、この度再開させていただきます。

帰国してからは、古巣の『CRUISE』誌の原稿書きがたまっていて、年末年始もない生活でした。というのも、欧州はすでに普通にクルーズが始まっていて、2022年8月からは何の検査も必要なく、思わず色んな客船に取材やプライベートで乗ってしまったので、その原稿書きに追われてしまいました。

欧州は昨年夏から乗船検査不要

2022夏、オーシャニア・クルーズの北欧・バルト海クルーズは抗原検査も不要で、チェックインもスムーズ! 撮影:藤原暢子

イタリア滞在中に最初に行ったのは、オーシャニア・クルーズの、コペンハーゲンを8月7日に出航する「北欧とバルト海クルーズ」でした。欧州は入国に制限はありませんでしたが、準備の時点では「乗船48時間以内の抗原検査」が必要とのことで、イタリアの空港で予約をしていました。ところが8月1日から、「乗船のための抗原検査は不要になりました」と言われて、慌てて検査をキャンセルしました。

乗船時にはワクチン接種証明書のみ提示しました(接種していない人は乗船前に抗原検査はあったかもしれません)。チェックインも乗船もスムーズです。船内ではもちろんマスクも不要です。8カ国10寄港地を11泊でめぐりましたが、乗船時以外に何かを求められることはありませんでした。

そもそも私がイタリアに半年滞在していたのは、日本に入国する時の検査や手続きが大変すぎたり、マスク生活に耐えきれなかったのも一つの理由でした。もちろん、欧州も国によっては2021年末くらいまでは入国規制で証明書や専用アプリを準備しないといけない国もありましたが、日本への帰国が一番大変でした。

2022年の夏までは日本帰国もPCR検査が必要で、2021年の海外&客船取材はこれだけの書類が必要でした。アプリも駆使しましたが、念の為に紙でも準備。 撮影:藤原暢子

ベルギー経由で帰国する時にPCR検査を受けて陰性証明書をもらったのに、英語での結果が一番上に書かれていない(ベルギーの大学病院で受けた検査はフランス語、オランダ語、英語の順番で併記されていました)というだけで、日本行きの飛行機に乗せてもらえませんでした。

空港で検査を受け直し、急いでもらいましたが結果が間に合わず、空港直結のホテルで帰国便を翌日に振り替りえてもらうために夜中まで航空会社の日本支社に電話したりして、なんとか翌日の便に追加料金を払って乗せてもらったりと、日本入国用の検査がなくなるまでは、本当に色んな体験をしました(ある意味、よい勉強になりましたが)。

ユニークなバルト海クルーズを体験

2023年8月のバルト海。デンマーク人にも人気の避暑地、ボーンヘルム島は徒歩で可愛い街をぶらぶら。知らない寄港地が混じっているのも、クルーズの醍醐味です。 撮影:藤原暢子

バルト海クルーズはやはり8月がベストシーズン。40度を超えていたイタリアからコペンハーゲンに到着した日は小雨で思わず、ジーパンの下に履く薄いレギンスを買いましたが、その後は晴天が続き、ほどよく涼しく日本の初夏のような気温でした(半袖から夕方はその上に少し何かを羽織るくらい)。

普通であれば、ベストシーズンが短いバルト海、予約も早めにしないといけないのですが、私が滑り込みで乗船できたのには微妙な理由がありました。

それはバルト海クルーズのハイライトであるロシアのサンクトペテルブルグの寄港をほぼすべての客船が取り止めていたこと。やはりどうしてもサンクトペテルブルグに行きたいという乗客の方が2022年の乗船を見送ったのです(人道的にも早くロシアのウクライナ侵攻の早急な中止を祈るばかりです)。

ただ、今までサンクトペテルブルグに1泊停泊するクルーズが多く、すでに何度か訪れたことがある私はポジティブな面を見ることにしました。それは、サンクトペテルブルグの代替で通常は寄港しない小さな港、例えばリトアニアのクライペダ、フィンランドのハミナなどに初めて寄港できるという点です。

これが大正解で、デンマークの小さな島、ボーンホルム島(淡路島と同じ大きさくらいの島)に寄港して、徒歩で可愛らしい家や庭に咲き誇る花を眺めながら歩いたり、スェーデンのゴッドランド島では、ちょうど2週間続く「中世週間」の最中で、島の人が中世の服を来て楽しむ時間に紛れ込むこともできました。 

去年の夏から “海外旅行”ラッシュ!

2023年8月のイタリアの空港。ここは小さな空港ですが、皆、アメリカ、エジプト、モルジブなどさまざまな国に飛び出して約1ヶ月近いバケーションを楽しむ人が多いです(スーツケースは小ささめの機内持ち込みが増えましたが) 撮影:藤原暢子

欧州の人も2022年の春くらいまでは、少し様子見で、海外でなく、車などで国内旅行をする人が多かったようです。ところが、夏のバカンスは海外旅行に行く人がたくさんいました。急に飛行機の需要が増えたので、空港で働く人が足りずに、スーツケースの紛失が問題になったくらいです。

海外でのクルーズは2021年夏に英国や北米、欧州と少しずつ再開していました。そして1年後の2022年夏には乗船前の検査も不要になり、参加する人はさらに増え、今では以前のクルーズとなんら違いはありません。というよりも、1年半ちょっとの期間、クルーズができなかった反動で、多くの人が船旅に戻っています。そんな理由で私もイタリアからいくつかのクルーズについ乗船してしまったという訳です。

振替と新規申込者でクルーズも予約が取れない……

実は、私は日本でパンデミックが始まった2020年は欧州や米国のクルーズをすでに前年に4本ほどプライベートで予約していました。欧米でパンデミックが始まった時点で運航自体がキャンセルになったクルーズもありますし、ひとまずキャンセルしたものもありました。ただ、ポルトガル・ポルトのドロウ川のリバークルーズはキャンセルできずに、運航が始まったら、日程を再予約ということでした。

2022年の夏は、私はイタリアで通学していたので、期限を2023年じゅうに延長してもらい、やっと最近、今年の秋に再予約をしたのですが、なんと、最後のひとキャビン!(見晴らしのよい客室を予約していましたが、残っている客室は1つしかなく、選択肢はもうありません。。)。

旅行会社さんに聞くと、欧州や米国のクルーズの予約状況は勢いよく増えているようです。

2023年、2024年の予約は早めに動きましょう!

2022年8月のオーシャニア・クルーズの最後のショー。クルーたちも勢揃いでクルーズの本格再開(検査なしなど)を祝いました。11月頃にはクルーもマスクを外しています(任意だと思いますが) 撮影:藤原暢子

日本も3月から外国客船の運航が開始されます。気軽に日本から乗船ができるので、ぜひ私もいくつか日本発着のクルーズに乗りたいですが、外国船の場合は海外の方も乗船できるので、海外の方が占める割合も多そうです(すでに東京ではいろんな国の言葉が飛びかっていて、日本人気をひしひしと感じます)。

マスク着用の個人判断、新型コロナウイルスの5類への引き下げなどが続き、乗船前検査も合わせてなくなるかもしれません。

春に向けて旅心がむくむくと沸き起こってきそうですが、クルーズの予約はその一歩先を読んで早めに行いましょう!

執筆者 | 藤原暢子
長崎生まれで、父は元船医、姪は客船元乗組員という海のDNAを持つ一家。1998年に英国の客船で横浜から英国まで世界半周をし、改めて船旅の魅力に開眼。フリーの編集者からクルーズ取材、撮影、執筆の仕事を徐々に増やす。2004〜2010年、2017〜2019年と約10年間、(株)海事プレス社の客船情報誌『CRUISE』の編集長を務めつつ、さまざまな媒体で国内外のクルーズを紹介(現在は同誌プロデューサー、クルーズ・ジャーナリスト)。25年間で約120隻の客船で80カ国をめぐる。仕事以外の休暇もついクルーズへ。宝物は今まで船上や寄港地で出会った人々。
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