MENUCLOSE
検討リスト 閲覧履歴
03-6453-6681 10:00〜17:00 ( 土 / 日 / 祝 休業 ) メールマガジン登録 資料請求・お問い合わせ
TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
ホーム - クルーズ旅行記 - クルーズエッセイ - クルーズにまつわる小さなお話

クルーズにまつわる小さなお話

2023.09.13
クルーズエッセイ

すみません、実に小さい話です(笑)。
客船に乗られた方の中で、「夜、ベッドの上に置かれたチョコレート」と言うと、「あー」と思い出される方が多いのではないでしょうか。

先日、中東で大型のカジュアル客船に乗った時に、夜のターンダウンサービスで枕、もしくはベッド横のサイドボードに置かれているはずのチョコレートがなかったので、「暑い国が多かったから?」「コロナで配布する食品などに気を遣った結果、置かないことにした?」「船中にジェラートなどのスイーツショプやビュッフェで甘いものが多いからやめたのかな」とふと思った次第です。

ディナーやショーの後、客室に帰るとさりげなく、枕元に置いてあるチョコレート 撮影:藤原暢子

枕元のチョコはホテルよりも客船が多い

枕元にチョコレートを置くのは、客船だけではありません。高級ホテルでも時々見かけます。でもそれはかなり一部。客船では6割近くの船にチョコレートが置かれているような気がしますが、皆さんの体験ではどうでしょう。

海外のサイトなどで見てみると、大型客船やプレミアム客船の一部はチョコレートを置くのを次第にやめていっている傾向にあることが分かり、私もこの原稿を書きながらびっくりしました。

私はもともとあまりチョコレートを食べないので気が付きませんでした。なので、客船の枕元のチョコレートはクルーズ日数分、枕元の棚に溜まっていき、クルーズが終わって下船する時もそのまま置いてくる派です(すみません)。ディナーでデザートまで食べて客室に戻ってくるので、お腹いっぱいというのもあります。

ヨーロッパのリバークルーズではザルツブルグ生まれのモーツアルトのチョコレートが 撮影:藤原暢子

でも本当に眠る前にこのチョコレートを楽しみに食べる方や、翌日などにおやつとして食べる方、溜まったチョコレートをまとめて持ち帰る方など、みなさんそれぞれです。キュナードなどは会社のロゴが入っているので、ちょっとしたお土産にもなりそうですね。

キュナード・ラインの「クイーン・メリー2」は船内にチョコレートのゴディバのカフェやショップが入っているので、「キュナード」と「ゴディバ」のロゴが書かれたチョコレートが置かれていて、これはチョコレートを食べない私もちょっとうれしくなりました。

クイーン・メリー2の枕元には「キュナード×ゴディバ」がコレボレーションしたチョコレートが嬉しかった 撮影:藤原暢子

枕元にあるのがチョコレートじゃない場合も!

 振り返ってみると、枕元においてあるのがチョコレートではなかった客船も時々ありました。例えば、シーボーン・クルーズでは、基本はチョコレートでしたが、フォーマルナイトの日などに、英国の高級アメニティー「モルトン・ブラウン」のボディウォッシュがバスルームに置かれていたりしました。香りがよいので気になるアメニティーですが、陸のお店だと、このサイズでもなかなかのお値段です。

シーボーン・クルーズはチョコだけでなく、時々ちょっとしたプレゼントも。これが「モルトン・ブラウン」のボディウォッシュ 撮影:藤原暢子
会社のロゴ入りチョコだと、なんとなく持って帰りたくなる 撮影:藤原暢子

客船の概要や評価のガイドブックである『CRUISING&CRUISE SHIPS』(ベルリッツ刊)で最高峰の評価を得ているハパクロイド・クルーズの「オイローパ2」。チョコレートの日もあれば、カシュナッツやドライフルーツと、おやつ系ですが毎晩違いました。こういうサービスも「今日は何かな?」と楽しみになりますね。

毎日違うお菓子を置いてくれていた「オイローパ2」。チョコも違う種類 撮影:藤原暢子

シーボーン・クルーズやハパクロイド・クルーズはしっかりしたお出かけバッグをくれる時もあり、戻ってからも重宝しながら使っています。船内や寄港地のビーチにタオルなどを持っていくために、不織布のバッグを配ってくれる客船もありますね。こちらも荷物を入れたり、壊れやすいものを包んでスーツケースに入れて持ち帰り、その後ありがたく利用しています。

下船の時にパジャマを入れたり、帰ってからも重宝するロゴ入りバッグ 撮影:藤原暢子

リバークルーズのユニワールドの船も、毎晩違うものでした。エルメスやロクシタンのボディクリームなどが、かわいい袋に入って置いてあったり、自社の船の写真が付いたメガネ拭きの布だったこともあります。「寝る前のチョコレート」という域を超えて、「毎晩の小さなプレゼント」という感じですね。

リバー客船、ユニワールドはこんな袋に毎日素敵なアメニティーが入っていたことも 撮影:藤原暢子
同社の船の写真入りメガネ拭きの日もありました 撮影:藤原暢子

一番驚いたのは、シードリーム・ヨットクラブです。最初の夜は、なんと乗客の名前が刺繍されたパジャマ! 知っていたら、パジャマは持参しなかったのに……と思いましたが、ありがたくいただいて今も自宅で着ています。他の夜は南仏に寄れば、ラベンダーのポプリが置かれている日もありました。

乗客の名前を刺繍したパジャマはさすが、「シードリーム・ヨットクラブ」。同じ生地の袋に入っていて置いてあって、びっくり! 撮影:藤原暢子
南仏に寄港した後はラベンダーのポプリ。著名な詩人の旅についての詩が書かれたカードも添えられていた。動物タオルはコロナ後、どうなるのだろう…… 撮影:藤原暢子

サステナビリティーを考えると、このようなサービスは難しくなってくるのかもしれませんが、乗船した船や寄港地への思い出を深めてくれたり、後で携帯するのに便利なものなどは、やっぱりうれしいですね。

コロナ後、各船社がどのように「夜のお楽しみ」を変えてきているのかは、まだちょっとわかりませんが、、、、

船上で、ロゴグッズは買いますか?

小さい話を続けると、その船に乗った記念に船のロゴグッズを船上のショップで買いますか?

私は夫の身体が大きく、日本では入るサイズの服が少ないので、外国客船に乗った時は、その船のロゴや名前の入ったTシャツをお土産によく買います。

客船雑誌のために取材で乗船するときは、その船のマグネットやロゴグッズを買って、読者プレゼントとして掲載します。新造船だったりすると特に人気があって、応募してくださる方が多くいるので、当選して喜んでいただけているのかなと思うと嬉しい限りです。

私個人では、客船に乗り始めた頃から、小さな船体模型をつい買ってしまいます。今はもう引退した客船もありますが、50隻くらいの客船模型を集めて飾っています。あまり物や買い物に執着のない私ですが、模型だけはつい集めてしまい、船上で売ってないとちょっとがっかりします。

あまり旅先でお土産は買わない私の「船体模型コレクション」。だいぶ集まってきました 撮影:藤原暢子

楽しいのはクルーズ旅自体ですが、ちょっとしたサービスや船グッズで、お楽しみはまたちょっと増えますね。

チョコレートや枕元のプレゼント、みなさんの体験や感想、ご意見をお伺いしてみたいところです。

執筆者 | 藤原暢子
長崎生まれで、父は元船医、姪は客船元乗組員という海のDNAを持つ一家。1998年に英国の客船で横浜から英国まで世界半周をし、改めて船旅の魅力に開眼。フリーの編集者からクルーズ取材、撮影、執筆の仕事を徐々に増やす。2004〜2010年、2017〜2019年と約10年間、(株)海事プレス社の客船情報誌『CRUISE』の編集長を務めつつ、さまざまな媒体で国内外のクルーズを紹介(現在は同誌プロデューサー、クルーズ・ジャーナリスト)。25年間で約120隻の客船で80カ国をめぐる。仕事以外の休暇もついクルーズへ。宝物は今まで船上や寄港地で出会った人々。
この記事が気に入ったら
「いいね!」
メルマガ登録はこちら
あなたに感動の船旅に、役立つ情報をお届けしております。
クルーズ検索 CRUISE SEARCH

CONTACT お申込み・お問合せ・資料請求

お電話でのお問い合わせ
03-6453-6681

10:00〜18:00 ( 土 / 日 / 祝 休業 )