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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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クイーン・アン就航

2024.07.17
クルーズエッセイ

クイーン・エリザベスを運航している英国の船社キュナードは、2024年5月3日に新造船を就航させました。クイーン・アンは当社にとり249隻目となる客船です。処女航海に先駆けて5月1日の就航記念イベントに参加してきました。女王の名を冠した4隻目の女王船。14年ぶりの新造船になる本船はどんな感じでしょうか。今回はそのポイントをご紹介したいと思います。

新しいのに「懐かしさ」も感じられる客船

キャプション:母港に到着したクイーン・アン 撮影:吉田あやこ

キュナードの客船で一度でもクルーズされた方は、新しい姉妹船に興味をもつことでしょう。クイーン・アンは当社にとって「新世代」として紹介されています。アールデコ調のモダンなインテリアを含め、より環境に配慮したハイテクな11万トンで乗客数3千人にもなる客船。

実を言いますと、あまり期待していませんでした。新しさについていけないかもしれない…という気持ちがあったのです。しかし船内に一歩足を踏み入れて、それが間違いだった、と認めざるを得ませんでした。新しいのに、どこか懐かしい、居心地の良さを感じたからです。

今回はクルーズではなく、たった一泊の滞在だったので施設や食事などの全体をサックリ体験しました。他3隻船と同じ外観、インテリア、同じクルーなど、やはり嬉しいものです。例を挙げてみましょう。

  • 象徴的な赤と黒のファンネル(写真)
  • クイーンズルーム脇のらせん階段(QE2のよう)
  • チャートルーム・バーの外側フレーム(同上)
  • 4つのレストランは同じ名前クイーンズ&プリンセス・グリルブリタニアクラブ&ブリタニア・レストラン
  • 3デッキ分のグランドロビーなども同名

 

クイーン・アンには木目調のパネルや客船の絵画は展示されていないようでした。代わりにカラフルで外の採光を取り入れた明るいインテリアで気分が華やかになります。結論から申しますと今後は2つのチョイスになるでしょう。

伝統的なキュナードの客船がお好きならば、従来の3隻へ。そして新造船を探索してパワーを貰おう!という方は、クイーンアンで新しいクルーズを発見できるというわけです。

客室で気がついたこと

キャプション:上級客室プリンセス・グリル(P1) 撮影:吉田あやこ

まず私が喜んだのは、ドアの背面にある緊急時のご案内でした。とうとう日本語が加わったのです。英、仏、独、西そして日本語の順で、避難経路などの説明が記載されていました。次に気がついたのは飲料水のプラボトルが再生可能なガラス瓶になったこと。またシャンプーなども詰め替え式のボトルになり、環境にやさしい取り組みが感じられます。

変化のひとつはバスルームでした。今までグリルクラスの客室にはバスタブとシャワーの両方がありましたね。しかし、本船のプリンセスグリル客室はシャワーのみ。(固定&ハンドの両方)クイーン・エリザベスと基本的に同じ船型ですが、デッキ数がひとつ増え、乗客数も千人近く増加したので客室も変化したのですね。シャンプー類は英国王室御用達の「ペンハリガン」が従来通り置かれていました。

ベッドやリネン類は従来通り柔らかく上質な製品。客室内はまるで自宅のリビングルーム風な雰囲気で本棚や小さなオブジェが飾られています。ベッド脇には読書灯のほか携帯やパソコン用USBチャージができるプラグや日本用のコンセントもありました。

ミシュランシェフ監修のパブ料理

キャプション:ミッシェル・ルー氏のトーク 撮影:吉田あやこ

最新で姉妹船にはない特長と言ったらパブフードになるでしょう。ロンドン市内でミシュラン2つ星のレストランを20年以上も運営していたフランス人オーナーシェフが、本船のスペシャルメニューを携えてやって来たのです。ミッシェル・ルー氏は写真のように、クイーンズルームでトークショーを行いました。

今年1月ロンドンのル・ガブロッシュを閉店。私はたった一度だけ行ったことがありますが、フレンチの最高峰とも言われ知名度があるため、なかなか予約が取れない店で有名でした。それが今、クイーン・アン船上のパブ、ゴールデンライオンでルー氏が作ったオリジナル料理が体験できるとは。

かつてパブランチはビールなど飲み物だけが有料で食事は無料でした。しかし本船では以下のように有料&無料メニューに分かれます。ドル表示がない物は無料です。

 

 <軽食>

  • 燻製タラ入りスコッチエッグ
  • ひよこ豆入りスコッチエッグ(ベジタリアン)
  • お酒ブラディメリー風味のチップス
  • ビール風味スモークハムの揚げ物

 

<主菜>

  • Aミッシェル・ルー特製チーズ3種のせトースト $7.50
  • Bゴールデンライオン・バーガー $11.00
  • Cベジタリアン・ゴールデンライオン・バーガー $8.50
  • Dパブの定番メニュー3種
  • キュナードのフィッシュ&チップス
  • ブラックプディングとリンゴのソーセージ
  • プラウマンズ(チーズ、ハム、スコッチエッグ)

 

有料とはいえ手が届く価格ですね。トークショー後、ある女性が試食後のコメントをしていました。「チーズ乗せのトーストが最高に美味しかった!」当日は超人気で待ち時間は1時間以上と知って私は諦めざるを得ませんでした。いつかクルーズで乗船してミシュランシェフの特製バーガーを食べる、という夢を叶えようと思います。

2024年8~9月はノルウェーのフィヨルドクルーズ、10月は仏、ベルギー、オランダなどの欧州クルーズそして来年1月は初めての世界一周へ就航とのこと。6月3日英国のリバプール港で命名式が行われ新しい女王船は更に話題になることでしょう。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーン・エリザベス2と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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