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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記

ライン川クルーズ

2025.02.19
クルーズエッセイ

久しぶりに欧州のリバークルーズをご紹介します。

最も知られているのはドナウ川ですが次におススメなのがライン川です。それぞれの河川に特徴があるので楽しみ方も多彩に。今回はアマチェロ(アマ・ウオーターウエイズ社)を例にとってみましょう。

船上から楽しむお城ウオッチング

屋外デッキからの景観を楽しむ 撮影:吉田あやこ

海のクルーズとは違ってリバー船は陸地がそばに見えているので安心感があります。いえ、それだけではありません。デッキの外に出れば壮大な寺院が間近に見えたり立派な鎖橋の下をくぐったりします。

ライン川クルーズの特徴は、流域に点在する古城や城跡を楽しめることです。

全長1320kmにもなるライン川は、スイスのアルプス内に源のある前部&後部ラインに端を発し、オランダで北海に注いでいます。特にマインツからケルンまでの中部ライン渓谷は城塞や小さな村々といったロマンティックな景観が続き、2002年にユネスコの世界文化遺産に指定されました。

主だったお城を以下に挙げてみます。

・マルクスブルク城

・シュトルツェンフェルス城

・ラインフェルス城

・ねずみ(トゥーンベルク)城

・ねこ城

・ライヒェンシュタイン城

・ラインシュタイン城

そして歌にもなった「ローレライ」の大岩や像もクルーズのハイライト的な存在です。日本人専用に全船が貸切になった船では日本語でローレライの歌が流されたこともありました。

アマチェロのクルーズ

現地ガイドと一緒に徒歩観光 写真提供:吉田あやこ

ドナウ川やライン川は年末年始と真冬を除いて、毎年3つの季節に運航されています。すなわち春、夏、秋そして11月下旬からクリスマスの直前まで。

美食で評判のアマ・ウオーターウエイズ社で12月初旬アムステルダムからアマチェロに乗船しました。

最大定員164人でエレベーターも完備。米国人の乗客が多く、標準的な客室は約16平米もあります。

リバークルーズ業界で最初にフレンチバルコニーを取り入れたのは同社でした。いわゆるリバー船にラグジュアリーの風を送り込んだ先駆けです。食材の搬入やシェフを採用するのは5つ星客船を有するドイツのハパグロイドクルーズと同じ会社とのこと。

その会社のオーナー2名は共に海のクルーズ船でシェフだった男性です。最高の食材を仕入れ、丁寧に調理するシェフらを採用して訓練するのも仕事。

また寄港地の味を積極的にメニューに加えているのは嬉しいことですね。アマチェロでは、クリスマスのお菓子シュトーレンや温かいグリューワインなど、欧州らしい冬のグルメを堪能することができました。

また地元ガイドの徒歩観光は料金に含まれてます。寄港地では無料で自転車の貸し出しもあり、ガイドと一緒に自転車でめぐる寄港地ツアーという選択も。

働いているクルーも現地ドイツ語圏の方が多いので寄港地のお土産などいろいろな情報が得られます。気軽に話しかけたら地元の歴史や習慣、飲食物などについて知識を増やす良い機会になりました。

ワインの里でくつろぐ

リューデスハイムの「つぐみ横丁」 撮影:吉田あやこ

ライン川といえば茶色の壜に入ったラインワインが世界的に知られていますね。クルーズ中は両舷に広がる葡萄畑を見ることができます。春から夏は緑が豊かで、秋は近隣の紅葉が見られ、冬は雪化粧をした美しい段々畑を楽しめるでしょう。

ワイン好きの人が喜ぶ寄港地と言えばリューデスハイムです。着岸場所から徒歩10分ほどで行ける石畳の「つぐみ横丁」は観光の中心地。約150mの狭い通りにワイン専門店やレストラン、お土産屋がぎっちりと並んでいてそぞろ歩きが楽しめます。居酒屋の入口に葡萄の木がのびていたり、中庭ではワインを片手にアコーディオンの伴奏で陽気に歌う人たちの声も聞こえてきました。

ラインワインは軽めの白ですから、昼間でも一杯ぐらい飲めるでしょう。またリューデスハイムには

名物コーヒーもあり、私は行くたびに必ず頼みます。

リューデスハイマー・カフェと呼ばれ、注文すると目の前でウエイターが一杯ずつ入れてくれるのです。

地元産のブランデーを40mlも角砂糖にかけ、火をつけてフランベし、炒れたてコーヒーを注いで最後にたっぷりとホイップクリームとココアを上にのせたら出来上がり。つぐみ横丁を背景に記念写真を撮ればクルーズ土産として最適です。ウイスキーが入ったアイリッシュコーヒーに味は似ていますが、ここではパフォーマンス付きなのが利点でしょう。

<最後に>

欧州を代表するライン川は多数の国を通過し支流にも分かれています。オランダ、ドイツ、フランス、そしてスイスなどが出発地や寄港地、到着地です。クルーズ船社と好みの航路を選び、混み合う夏休みなどを避ければ快適なクルーズができるでしょう。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーン・エリザベス2と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年以上。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年以上の乗船経験あり。
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